メロン記念日ミュージカル『Girl's Knight』レポ

11日(土)昼1FS列・12日(日)昼2FD列・夜2FC列と三回見てきた感想を、だらだら書いておきます。
とりあえず、3回見てわからなかったんですが、アユミの携帯を鳴らしていた犯人は、カホだそうです。
メグミを負傷させて、自分がエースの座に着きたかったとの理由らしいです。
ラジオ(MUSIC CONVOY)で、謎解きやってました。

配役
柴田あゆみ
アユミ【劇団主宰者・劇中劇クリエムヒルト姫(サテン)】 
斉藤瞳
ヒトミ【劇団員・劇中劇マゼンダ姫(オーディン)】 
村田めぐみ
メグミ【劇団エース・劇中劇ダルタニアン(サテン)】 
大谷雅恵
マサエ【アユミの幼なじみ・劇中劇アラミス(サテン)】 
稲葉貴子
アツコ【元劇団エース・2年前の事故で奇跡的に助かるが舞台は無理・実はアユミ姉】 
神崎順
神崎操【劇団創始者、宝塚に入りたかったオカマ、2年前東京湾に突っ込み死亡、アユミ・アツコ父】
ジュン【劇団脚本家・ミサオ弟・劇中劇ディアヴォル(オーディン)】
雪路かほ
カホ 【劇団員・劇中劇コンスタンス(オーディン)】
横井美穂
ミホ 【劇団員・ロシュフォール枢機卿オーディン)】
河村和奈
カズナ【劇団員・バカの役・劇中劇ボルトス(サテン)】
秋山千夏
チナツ【劇団員・劇中劇アトス(サテン)】 
他劇中劇黒騎士役5名

神崎さんと雪路さんの声量はやっぱりすごかったです。
 

あらすじ
“Girl's Guides”が公演するシアターを創設した神崎操は二年前の千秋楽終了後に、アツコを乗せた車もろとも東京湾に突っ込み死亡。
その3回忌に『乙女の騎士』をリニューアルし『Girl's Knight』をやることを決意した娘アユミ。
この二年問題も山積“Girl's Guides”を守る為に頑張ってきたがジリ貧、劇団を継いだアユミと現エースのメグミの対立等。
そんな中、『乙女の騎士』の着信音でアユミが催眠状態になり、“Girl's Guides”をやめようとしていたメグミを傷つけようとする。
劇団員は気付いているが、アユミの為、リハーサルを続けていく。
アユミの父神埼を越えてもらう為に。

正直、本トラジオ聞くまで、カホが犯人だなんて気付きませんでした。
謎解きというより、アユミが父の呪縛を、みんなの力で乗り越えていくというドラマですね。

劇中劇あらすじ(想像)
豊かなサテンの国が、荒廃したオーディンの国に呪いをかけられて、10年日照り続きになってしまった。
理由はサテンの国からオーディンの国へ友好の為に嫁いだマゼンダ姫のうらみ。
母国に援助を頼っても無視され、あげくは、自分の夫までマゼンダの妹クリエムヒルト姫を慕いサテンへ逃げようとした為、マゼンダ姫は夫を殺し、闇と契約し、その日、サテンに黒い雨が降る。
その呪いを解くため、クリエムヒルト姫とサテンの3銃士(アラミス・アトス・ポルトス)とクリエムヒルト姫を愛するダルタニアンはオーディン城に乗り込む。
途中、ダルタニアンを殺したくないクリエムヒルト姫からダルタニアンは任を解かれるが、自分の意思でクリエムヒルト姫を助けるためにオーディン城へ乗り込んでいく。
しかし、マゼンダ姫側の力は強く、ついにクリエムヒルト姫達は窮地に追いつめられる。
 

クリエムヒルト姫が勝利して、銃士を解任されたダルタニアンはサテン城を旅立っていく。

たぶんリハーサルの様子と物語の常道からすると勝ったと思うんですよ。
この勝ち方というか、マゼンダ姫の負け方こそが最重要なのに、そこをやらないなんて極悪非道の脚本ですよ。
想像するに『ロシュフォール枢機卿が一番悪いということに気付いたマゼンダ姫とクリエムヒルト姫が、共同で枢機卿を倒すが、闇と契約したマゼンダ姫も滅んでいく』みたいな感じですかね。
私的には、マゼンダ姫が勝って、長年の思い詰めた恨みをはらして欲しかった。

1幕『2年前の『乙女の騎士』千秋楽エンディング』

・最初、ヒトミ、マサエ、アユミ、メグミを先頭にダンスで開幕
美空ひばり風の派手な衣装で神崎ミサオ登場。
・アツコはタキシード姿で登場
・アツコと神崎のダンスが始まると、次々に退場。
・神崎とアツコだけになり、アツコソロ『ENDLESS LOVE〜I Love You More〜

本来エースは神崎と同じぐらいの身長ないとバランス悪いだろうと思ってました。
稲葉さん小さいですからね。
とりあえず、最初は踊るひとみんばかり見てました。
千秋楽で、神崎が観客に「こんばんは」を要求して、アドリブがあることを匂わせました。

2幕『神崎ミサオ3回忌リハーサル』
※スクリーンに今見たエンディング映像。
・アユミ マサエとメグミ ヒトミの対立
・3回忌公演『乙女の騎士』の発表
・メグミはメジャーから誘いがあるので、劇団をやめると宣言
・アツコ喪服で登場、神崎との事故のことを語る
・神崎の最後の言葉「いつか憎まなければならないように愛しなさい、いつか愛さなければならないように憎みなさい」
・アユミ、アツコの歌『Abduct Mind』
・アツコ制作マネージャーになることを宣言
・アツコ、メグミをおだてる「私とは違った元気ハツラツのダルタニアンができるわ」。
・全員アツコのそんな様子を見て驚き、本物かどうか確かめる。
・アツコ、ヒトミをおだてる。「悪女は最高に色っぽくなきゃ」
・ヒトミ「勝負パンティはいて、ワァーオ!」とお尻突き出す。
・全員いなくなった時、アユムの携帯から『乙女の騎士』、同時に神崎の亡霊登場「私のショーを、芸術を、私を殺したものに復讐を」と。

結構、稲葉さんの一人芝居の時間が長かったです。
神崎の最後の言葉が意味不明です。
このミュージカルのテーマなんでしょうか?
マゼンダ姫の思いに近いのかな?
千秋楽は、アドリブ多いところでした。
特に、アツコを本物か確かめる場面は威圧してました。
とりあえず、ひとみんのセクシーポーズだけで満足です。

3幕『リハーサルシーン』
・『甘いあなたの味』披露&剣舞シーン(クリエムヒルトとマゼンダの初対峙)
・ジュン登場
・たぶんエンディングシーン(ダルタニアンとクリエムヒルト姫の別れのシーン)のリハーサル
・ジュンの演技指導にメグミ反発
・『Girl's Knight』に名前変更
・肉体は正直なEROSSのM字開脚コント
・神崎の亡霊登場

最初の『甘いあなたの味』はサービスなんでしょうけど、戦いの音楽では無いような。
最初の戦いの場面は、たぶん後半のact7のところだと思うのですが、最初からダルタニアンもいるし、微妙に違うんですよね。

4幕『移動(バイト先Moon Lipsへ)』

・二組に別れて、アツコさんについて語り合う

なんで、セーラーマーズの話題が出るのかと思ってたら、秋山千夏さんが『セーラームーン』のミュージカルに出てたんですね。
しかし、千夏さんが『ガチャピン』と呼ばれてたのには違和感がありました。
メロン記念日的にはガチャピンは。

5幕『ショーパブMoon Lips』
(※ライブは声だしOK、但し座ったまま)

・『さあ恋人になろう』
・ヒトミMC「座ったままでも盛り上がっていけるよね」
・『涙の太陽
・メグミ「私一人で守って見せるから」と独白。
・メグミ、神崎の亡霊(カホ)に襲われ、右手を刺され、釣り上げられる。

ショータイムは座ったままでも、充分盛り上がらせて頂きました。
村田さんの言葉に、ちょっと感動しました。
メグミが吊り上げられる部分が本当に亡霊では意味不明だったんですが、カホが犯人ということでやっとわかりました。
 

15分休憩

 

※あれから3週間、前日の通しリハーサルの場面
 

6幕『対決直前の場面のリハーサル』
・『Girl's Knight』披露
・マゼンダ姫の回想(サテンから嫁いだクリエムヒルトの姉、闇と契約するまで)
・『月下の進軍』?披露
 ※ダルタニアン会場から登場し、クリエムヒルトへの愛を熱唱。
・ダルタニアンとクリエムヒルト姫の出会い回想。
・ダルタニアンは銃士を首。
・『乙女の騎士』のメロディが流れ、アユミがメグミに襲いかかる。
・ジュン、アツコ、カホが脚本変更でごまかす。
 ※この時、なんでカホって人まで口裏あわせしたんだろうって思たんですよ。
・ヒトミ「アドリブききませんからね」とジュンにくってかかる。
 ※その姿が私的には可愛い。場内は爆笑。

『Girl's Knight』の歌とダンス、結構好きです。
そして、たぶん『月下の進軍』で、黒の騎士側の俳優さん、タカラジャエンヌもいるし、声量すごいんですが、ひとみんは全然負けてなくてうれしかったです。
特にひとみんの歌詞「闇はこの胸に際立ち 報われぬ私は 愛の狩人」好きです。
とにかく、くってかかるひとみんが可愛かったんですよ。
あの演技だけは何度でもみたい。
クリエムヒルトのセリフで20年ってあったんですけど、そうするとクリエムヒルトは何歳?

7幕『幕下り、アツコとジュンの謎解き』
・携帯の着メロで、アユミが後催眠状態になる。
・いったい誰が利用しているのか?

誰が利用しているのかが、結局ラジオ聞くまでわからないドラマも問題ですよね。
わざわざ、こんなシーンを作るならきちんと解決もして欲しかった。

8幕『マゼンダ姫のクリエムヒルト姫への憎しみ』
・ディアヴォル登場『Fly To The Dark』披露
・神崎操の亡霊を見てヒトミ倒れる。

マゼンダ姫、可哀相過ぎって思いました。
ここで、うるっと来かけました。
この場面の亡霊は、ナーバスになったヒトミの思い違いなんでしょうか。
神崎の亡霊とディアヴォルの衣装がたぶん一緒なので、区別がつきにくいのでわかりにくいんですよ。
カズナの『バカ』役が浸透しきれてないかな。

9幕『幕下り、ジュン囲い込み誘導説明』
・アユミは神崎の『囲い込み』で、神崎を越えられない

このあたりで、アユミの神埼越えがテーマなのかなって思いました。

10幕『act7、クリエムヒルト姫とマゼンダ姫の対決』
・マゼンダ姫のクリエムヒルト姫と父王への憎しみと愛を激白
・戦い開始、ダルタニアン登場
・戦いの中、コンスタンスの剣が誤ってダルタニアンの足に刺さる

この場面のマゼンダのセリフ「いつわりと孤独、その他に王が何をくれた」「愛されぬ子に親などいない」で、もらい泣きしてしまいました。
このマゼンダ姫のセリフが、神崎の最後の言葉「いつか憎まなければならないように愛しなさい、いつか愛さなければならないように憎みなさい」なのでしょうか。
枢機卿がサテンの王を殺してオーディンに行ったという話で、すべて枢機卿が仕組んでいたことかなって気がしました。
それでも、マゼンダ頑張れと思ってました、正直。
チャンバラはごめんなさい、見てません。
黒の扇子持ってるマゼンダ姫ばかり見てました。

11幕『幕がおり、舞台裏風景』
(幕内ではリハーサルが続いている)

臨場感あふれる演技でした。

12幕『幕があがり、マゼンダ姫側が勝ってるところから。』
・アラミス、ダルタニアン、クリエムヒルト姫、マゼンダ姫の良心に訴えかける。
・『乙女の騎士』のメロディー流れる。
・クリエムヒルト姫、マゼンダ姫とダルタニアンに懐剣で襲いかかる。
・ダルタニアンがメグミからアツコへ入れ替わり。
・ディアヴォル登場
 ※闇にとらわれた父王らしい。
・再度『乙女の騎士』のメロディー。
・クリエムヒルト姫、ダルタニアンに襲いかかる。
・メグミ再登場「この携帯を鳴らして人なんていないの」
・アユミを全員で励ます。
・アツコの独白(神崎が劇団をアユミに譲ると聞いてアツコがハンドルをつかんでしまう。神崎の娘である。)
・エンディング『チャンス of LOVE
・舞台暗転間際、舞台向かって右上で、カホが携帯を閉じる演技。
 ※3回目となる千秋楽で初めて見つけました。

ここ、あんまりわかりません。
どこまでが、劇中劇のセリフなのかが不明だからです。
要するにディアヴォルと神崎の区別がつかないのも原因です。
やめるって言ってたメグミと、アユミの為に頑張るメグミにも違和感があります。
そして、アツコの謎解きが、物語の謎解き関係ないので、混乱させます、「私が犯人」だと言ってしまうし。
しかも、自分の娘にマスコミの人と寝ろって言うかなって違和感だらけです。
チャンス of LOVE』をエンディングに使うのも微妙かな。

カーテンコール
 
黒騎士5人→雪路かほ・横井美穂→河村和奈・秋山千夏→神崎順稲葉貴子→大谷→村田→斉藤→柴田
メロン記念日MC(進行は斉藤)
・11日昼大谷「剣を使っていきたい」
・12日昼斉藤「マゼンダ姫はまりやく、似合うっていわれる、ただし品がない」
・12日夜斉藤「時間の無いなか、できました。成長できたと思います」

座長が柴田さんと聞いていたので、最後は柴田さんがやるのかと思ってました。
とにかく、「ひとみ!」と叫びまくっておきました。

千秋楽のみ再度カーテンコール
This is 運命』※全員総立ち、今までのすべてをはき出すように。
歌終了後、神崎順さんと稲葉貴子さん、一番最初の衣装で登場
そして、他の出演者も登場しバンザイ

メロン記念日のテーマが流れる間、コール鳴りやまず、何度もカーテンコール
テーマが終わり、客電が着いたので、帰る人のある中、オタは『メロン!サイコー!』で盛り上がっていたら、再度幕上がる。
いっつも言ってましたけど、これこそアンコールですよ。
セットリストのアンコールも大切ですが、ファンの熱いお礼の気持ちが大切なんですよ。
ひとみんの「気をつけて帰るんだよ」で終了。
それ以外のしゃべりは一切聞こえませんでした、騒ぎすぎて。 

ストーリー的に、劇中劇の中に本編のストーリーが混ざるのでわかりにくくなってしまってます。
正直、劇中劇だけを見たかった。
マゼンダ姫が最高だったので、すっごくもったいないんですよ。