矢野絢子メインMC

  • ギターについて。
    私はギターの弾き語りを見て育ったので自分もやりたかった。
    前を向いて唄えるっていうのが一つの特徴。
    今年から始めたので、マイクもいらないぐらい。
    上手くなってから弾こうと思うと10年後ぐらいになると思うので。
    10年ぐらいしたらチャップマンぐらい上手くなる予定。
  • メジャーデビュー1年。
    もうじき1年になる、1年も持ちました。
  • なぜ、高知で歌い続けるか。
    単に都会が嫌いだとか、犬がいないとか、そんな子供みたいな理由じゃなくて、ライブハウス『歌小屋の2階』があるから。
  • 歌い始めたキッカケ。
    8年前の1997年から活動を始めた。
    鍵盤楽器も習ったことがなかった。
    ギターボーカルの人(大久保和花)と二人で2曲でデビューライブを始めた。
    そっから週に1回とかスパルタ教育でどんどん曲を作ってライブをしなければいけないという状態になって、それにはまって高校もフェードアウトした。
  • 『歌小屋の2階』について。
    初めにやっていたライブハウスは立ち退きで終わって、そこで唄っていた仲間と「やっぱり唄う場所がほしいね」とがむしゃらにカンパを集めて作ったライブハウス。
    内装とかトイレとかも自分達でした。
    私は高倉健さんより不器用なので、ペンキばかり塗っていた。
    『歌小屋の2階』のピアノは私の家にあったもので、おかげでピアノが無くなってそこに住んでました。
    すごい小さくて30人入った時は空気が少ない感じの場所。
    小さくてもコミュニティ(社会)があり、いろんな問題があり、そこでもまれながら歌に対する価値観とかライブに対する価値観とか、私の音楽が出来あがった場所。
    『歌小屋の2階』は世界に一つしかないヘッポコなライブハウスだけど、地元で良い歌を唄っている人を身近に感じてやっていくということを大事にしたい。
    『歌小屋の2階』は、過去ではなくて、これからも私が成長していくもの。
  • ライブへの姿勢。
    『歌小屋の2階』から出かけて1年間お仕事をやってみて、ライブというのはどこでやっても同じだなと感じました。
    緊張とかやりきった後の充実感とかが。
    『歌小屋の2階』では、自分の作ってきた200曲ぐらいの持ち歌を6つのテーマに分けて、二月(ふたつき)35曲ぐらい選んで、それを1年間で全曲歌っていっている。
    今まで歌わなかった曲も唄うようになるし、前にはわからなかった思いもわかるようになった。
  • 1・2月タイトル『恋人』
    テーマ:頬が赤く染まるようなラブソング
    『わかれ』等
  • 3・4月タイトル『夢くきくき』
    テーマ:童謡(子供の目線)・御伽噺(想像の話)
    『ニーナ』『ソリダスター』等
  • 5・6月タイトル『浅き夢見し』
    テーマ:着物着て和風
    ミニアルバム『浅き夢』
  • 7・8月タイトル『サマーヴァケーション』
    テーマ:高知のものすごい熱い夏・汗をかいて乗りきろう
    『夕闇』等
  • 9・10月タイトル『使い捨て』
    テーマ:激しめのヘビーな歌・社会や自分の葛藤
    『闇の現』『クローバー』『ゼンマイ仕掛け』等
  • 11・12月タイトル『歌小屋』
    テーマ:自分の人生・暮らしの歌
    『てろてろ』『かなしみと呼ばれる人生の優しさよ』等

ツアーとか東京のライブでは、今までは、その時自分の歌いたい歌を唄ってきた。
『歌小屋の2階』から離れていく感じがイヤ。
これからも、『歌小屋の2階』でやってるテーマにあわせてやっていきたい。
息の長いシンガーになるには、自分のやり方でやっていかなければ無理。
私は自分の歌を聴いてくれる人とか、聴きたいとか思ってくれてる人に誠実でありたいと思っています。
でも、その誠実さというのは私のやり方でやって行きたい。
 

矢野絢子さんのMCは、神山さやかさんにも聞いてほしいなと思っていたので、記憶とメモを頼りにまとめてみました。
違う部分も多々あるかと思いますが、自分の感じたままに書きました。