愛すべき幻想。
 
am.6:15
我が家のベランダから朝日を眺めています。
 
こんな静かな空気に触れていると、いつもこの目で見ている人混みや友達の笑顔が全て幻で、この世界でこうして存在するのは私だけなんじゃないかって錯覚する。
 
それが本当は錯覚じゃなかったら…って寂しさと恐さが襲いだした瞬間、ふと電車が線路の上を走っていく音がした。
 
救われた。
 
いつもうっとおしく感じる存在でも、私が今まで通り生きていく為には凄く重要なんだなって思う。
雑音だなんて言ってごめんね。
 
あ、こんな早朝にヘリコプターが飛んでるょ。
 
パタパタパタパタ…
ガタンガタンガタンガタン…
カァカァ…
 
少しずつ、世界が目を覚ます。
 
「おはよう!」
 
愛すべき、私の生きる世界ょ…
 
THYME.
 

確かに、朝の静寂の中で聞こえる音って、空気が澄み切っていて、しかも他の音があまり無い分、新鮮に聞こえるし、身体の中に浸透していく感じです。
音で少しずつ身体が目覚めていく感覚にになります。
同じ静寂の中の音でも、夜だと怖いんですよネ。
やっぱり、これから一日が始まるんだって感覚が、愛すべき音にしてるのかもしれません。
まあ、私の場合、そんな音を聞く時は、夜行バスで東京に行って、早朝、これからライブだって気持ちが上向きの時ですからネ。
一つだけ疑問が。
THYMEは寝起きだったんでしょうか?
それとも、これから寝ようとしてるんでしょうか?
6時15分に起きたとは思えないんですけど。